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【つい最近まで中古価格のトップは牙狼だったのに…】
今、中古機市場は大転換期を迎えています。
最近まで中古市場で常にトップに君臨し続けていた牙狼魔戒ノ花がクールダウンを起こし、その代わりに真北斗無双が王座についている状況です。
中古価格とは、言わば『パチンコの後評価』であり、価格が高い機種ほど人気機種ということになります。
それはなぜかと言うと、実際にホールが導入し、その結果や評判を見たり聞いたりして、「もっと増台したい」「うちにも導入したい」と思うからですね。
結果が良いということは、ホールにとっては利益が出る機種ということになりますが、それはユーザーがたくさん遊技してくれるからであって、ユーザーが打たないのに利益が上がるようなことはありません。
(よっぽど機種の価格が安ければ別ですけどね)
ですから、ホールの人間のみならず、各メーカーも中古市場というのは無視できなくなっているわけです。
過去に中古市場をコントロールしたメーカーがいる!みたいな噂も流れたほどです。
そんな中古市場ですが、ずっと王者として君臨した牙狼。
これはどういうことを指しているのでしょうか?
【牙狼のプレミア価格が維持されたのは、ホールが手放せなかったのが要因】
中古価格は人気で決まると先ほど言いましたが、具体的に言えば利益が出るかどうかで決まります。
中古価格以上に利益が出ると思えば、高くても買うわけですし、どれだけ価格が安くても利益が出ないと判断すれば買わないわけです。
これを繰り返していくと、中古価格はどんどん変貌を遂げていきます。
利益が出る機種はウナギ上がりに上昇し、プレミア価格がつくようになります。
普通であれば、プレミア価格がつけば、今度はその機種を持っているホールが売るようになります。
すると市場で出回るようになりますから、いつか価格は下がっていきます。
喉から手が出るほど欲しい!という人が減っていきますからね。
こうやって価格は上昇と下降によって落ち着いていくわけです。
でも牙狼はそうなりませんでした。
プレミア価格がついても、どこのホールも手放そうとはしなかったのです。
それはなぜか。簡単なことですね。
単純にプレミア価格以上の価値があったからです。
牙狼という機械は、単品で考えても人気なのですが、ホールにとってはホール全体を盛り上げるために必要なヒーローだったわけです。
余剰効果があったわけですから、プレミア価格になったところで手放せなかったんですよね。
ずっと中古価格の王者でいた最大の理由は、牙狼がホールの生命線だったからです。
【牙狼の中古価格下落は、つまり時代が変わるということ】
盛者必衰の理とはよく言ったもので、牙狼も中古価格の下落が始まりました。
決して牙狼の人気が落ちたわけではありません。
未だに牙狼信者と呼ばれるユーザーは五万といます。
しかしホールにとって大事なことは、『利益を生み出す』ことです。
規制ラッシュの中で、申請時と市場の釘の乖離があるような機種は、中古流通できなくなることが決まりました。
牙狼は旧MAXタイプだったこともあり、速攻で槍玉に挙げられたに違いありません。
急いで撤去しなきゃいけない1台になっちゃったわけですね。
つまり、牙狼はホールにとって『利益を生み出す』ことができなくなったということです。
こうして次から次へとホールは牙狼を手放すことになってしまいました。
それでもまだ価格の約2倍の値はついていますから、人気の根強さを再認識するばかりですが。
【まさしく救世主となった真北斗無双】
牙狼の寿命が近いこともあり、どこのホールも救世主を求めるようになりました。
新MAXはクイーンズブレイドこそ人気だったものの、ホールの看板機種となるにはちょっと遠い機種だっただけに、真北斗無双の人気には驚いたことでしょう。
市場に出回っている数も、牙狼に比べれば少なかったこと、そして65%規制により、二度とサミーさんが販売できないことが拍車となり、一気に中古価格は跳ね上がりました。
そしてトドメは伊勢志摩サミットの新台自粛。
この新台自粛とは、中古機流通も含まれますから、GW前には入替えを完了させなければいけません。
需要が需要を呼ぶ嵐のような展開で、一時は200万までいきましたからね。
今は少し落ち着いたとはいえ、約190万が相場とのこと。
65%規制で二度と出せない最後の連チャン機ということもあり、今後も中古価格の高騰は続きそうです。
ホールが欲しいのは看板機種。
つまりお客さんを呼び込むための主力兵器です。
規制ラッシュの中、まず先手を打ったのはサミーさんで決まりです。
ルパンの平和さん、慶次のニューギンさん、エヴァのビスティさん、そして牙狼のSanseiさん。
まだまだ戦国時代は始まったばかりなのです!